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仕組預金とは
皆さんは銀行の金融商品に「仕組預金」というものがあるのはご存知でしょうか。
他の預金より金利がかなり高く設定されており、預金と名前が付いているので金利がとても高い定期預金と考えるかもしれませんが全くの別物なんです。
仕組預金には満期までの期間が複数設定されており、市場の状況によって銀行が満期日を決定する「満期日繰上特約付定期預金」
円で預けた預金を外貨で運用し、満期時の為替の価格によって円で払い戻すか外貨で払い戻すかが変わる「二重通貨定期預金」があります。
これらが何なのかを理解せず「金利が高いから」という理由だけで利用すると後悔することになるかもしれません。うまい話には必ず理由があるのです。
仕組預金は銀行が圧倒的に有利
満期日繰上特約付定期預金
簡単に言うと金利がものすごく高い定期預金で、預入期間が長ければ長いほど金利が高くなっていきます。
例えば1年目には0.1%、5年目には0.2%、10年目には0.55%などとなってたりします。
今の定期預金が0.01%なので最終的に50倍くらいの差になっているわけですね。しかしメリットばかりではありません。
満期は銀行が決定します。1年かもしれませんし、10年かもしれません。
預けている間も、満期が来るまでいつ払い戻されるか分からないのです。そして途中解約が不可能であり、どうしても解約する時は違約金が発生します。
利率が下がるのではありません、「違約金」です。そのため戻ってくるお金が預けた額よりも減ってしまう「元本割れ」を起こす可能性があります。
基本的に銀行側にとって圧倒的に有利な預金となります。正直な話たったこれだけの金利のために大事なお金を何年も人質に取られるのは気分がいいものではないでしょう。
良く理解せず契約して、後でトラブルになるという話が結構あったようです。この仕組みを理解していれば、このようなトラブルなく上手に使って得することができるでしょう。
二重通貨定期預金
銀行によって商品名が異なり、「プレミアム円定期預金」「特約付き円定期」など様々です。
預け入れる時は日本円ですが、満期時の為替レートによって日本円で払い戻されるか、外貨で払い戻されるかが変化します。
二重通貨定期預金の金利
金利は米ドルタイプで5%、NZドルタイプで9%、南アフリカランドタイプで12%などとんでもなく高い金利になっています。
南アフリカランドに至っては普通預金の1万2000倍、定期預金の1200倍です。
当然高金利のものにはそれなりのリスクを負うことになります。
途中解約は不可能であり、解約した場合は違約金が発生するため元本割れの可能性があります。
為替の影響を受ける
為替レートは常に変動しており、上がったり下がったりを繰り返していますが預けた時のレートより円安になっていれば日本円で払い戻されるので為替の影響を受けず金利分の利息を得られます。
預けた時のレートより円高になっていれば外貨で払い戻しされるので金利分の利息は得られますが為替差損が発生し元本割れの可能性もあります。
為替差損とは、例えば1ドル100円の時にドルを100万円分購入したとして、それが1ドル90円になった時に売却すると90万円になるということです。
外貨で払い戻されるので日本円に戻さなければ損することはありませんが、外貨で受け取った預金は預金保護の対象にならないので万が一銀行が破綻した場合はパァになってしまいます。
これらの商品について共通して言えることは、金利が高いからという理由だけで商品の特性を理解せず飛びつくのではなく、しっかり仕組みを理解して得する使い方をするか、もしくは使わないかの選択を正しくするようにしましょう。
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